一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 2019.05.08 Wednesday
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

 第五回「えんとつ王決定戦」2019/5/3-4 に参戦してきたので、その稽古の模様や本番の模様をここに記しておこうと思います。

 

 ツイッターでメモ書きを草稿にしているので、やや突発多岐だったりするリポートになるけれど。

んでもって、今回は作・演出としての参戦ではなく演者としての参加なので、視点も演者寄りとなっています。あしからず。

(ちなみにハンニャーズは第2回チャンピオンだよ〜その際の作品はこちらで見れます)

https://www.youtube.com/watch?v=e2rVvtb8Sp8

 

 今回は「SACROW」という新潟「サクマ企画」の佐久間さんと、東京の「シアターカンパニーJACROW」の代表中村ノブアキさんが手を組んだユニットでの参加でした。

 俳優は俺のほか、佐久間さんと東京の若手俳優・大柿友哉くん。音響オペレーションや演技アシスタントに新潟のほーけんが参加。以上5名で構成されました。

 

まずは決勝戦の票結果から。

 

オムツかぶれ(審)09+(観)07=16

劇団@nDANTE(アンダンテ)(審)15+(観)07=22

SACROW  (審)12+(観)24=36

 

優勝しました〜!!

ばんざーい!!

 

まぁ、結果はともあれ・・・・・・

審査員票はアンダンテに多く集まる結果となりました。

予選から審査員をしてくださったのは以下の三名。

 

黒澤世莉氏(株式会社ネクステージ)

大河原準介氏(演劇企画集団ロンドンパンダ)

遠藤 麻理氏(フリーアナウンサー)

 

 決勝戦のみ、審査員に大御所の渡辺えり氏が居たこともあって、また、他の三名は予選で概ねの講評を述べ終わっていたので、講評の壇上は渡辺えり氏の声が大きかったように思えました。彼女がべた褒めしたのはアンダンテの作品。アクションのつけ方に注文が入ったけれど。ほぼべた褒め。熱さと馬鹿馬鹿しさが入り混じった作品に高評価がつけられた感じで俺も納得。会場内の雰囲気も「優勝はアンダンテだろうな」という心の声でいっぱいだった気がします。

 ちなみに決勝戦での「SACROW」の作品「場内乱闘」は渡辺えり氏に酷評をいただきました。フェミニズムの観点からすると「女性をあまりにも軽く扱っており(人格無視に近い)、そのことに気がついていない劇作家の戯曲は断罪に値する」とまで言われてしまいました。作演のノブさんも「そのように描いたつもりはないのですが・・・・・・」とやや反撃するが「そこが問題です!」とえりさんの指先はノブサンへと突き立てっぱなしだったほど。

 視点を変えてみれば確かにその通りだなぁと思ったのだけれど、俺は人に指をつきたてっぱなしで物申す方に高圧的な印象しか受けないので、論点よりも気になってしまいました。

 女性審査員だった麻理さんがSACROW作品を評する際に開口一番「こういうアバズレいますよねぇ」と言っていて、客席にいた女性たちもどっと笑っていたけれど、その笑いは俺には無邪気だったようにも聞こえました。そして、そんな風に女性からの言葉で笑わせることが出来たのは、ある意味ツボをついているからであって、「あんな女性は現実にはいない!」というフェミニズムの主張が100%正しいことにはならないと思うのだけれど。

 とはいえ、俺も稽古中に何度も「こんな表層的な女に夢中になる俺の役どころはどうなんだ?」と自問自答はしました。その際に自分なりに出した答えは「まぁ、これが最後の恋だと思って執着しまくっている男なんだろうなぁ」というものだったから、少なくとも演じられた二人の間に、愛はなかった気はするのですが・・・・・・。

 だからこそ、愛の有り無し以上に爆発的に笑わせることが出来れば、「笑いが最強!」となってスカッとしたのかもしれません。そこはもう演者としての実力不足ということで・・・・・・精進します

 

 そんなこんなで、SACROWのメンバーがどんよりしている中で、

観客票で一挙に逆転してしまい、客席も変な空気になるわ、メンバーは苦笑交じりだわで、おかしな表彰式になりました。しかもトロフィの受け渡しはえりさんがご担当されていたし(笑)

 

 黒澤世莉さんが講評の場で唯一「SACROWの芝居は(2回みたけど)もう一度観てもいいかなと思います」と言ってくれて単純に嬉しかった。関係ないけど「何回みてもいいかなと思える作品」は俺自身の好みなのだ。

 

 優勝おめでとうございました!の言葉はプロデューサーの佐久間さんと作演のノブさんに送りたい。

 

 ここからはほぼ演者の視点で、稽古を振り返ってみることにします。

 

 まず。短編作品を三日の稽古で作るということについて。

 普段なら考えられないくらい短い稽古時間!だったのです。

 最初は「マジか?」と思ったけれど、台詞が入ってしまえば、あとは演出のオーダーに応えまくることが出来れば何とかなる!!!無謀ではなく「無茶」で済むくらいには何とかなる。

 俺にとって一番の大問題は台詞の暗記でした。稽古一週間前に台本をいただけたのですが、三人ともほぼ出ずっぱりの役だったので、俺がシーンを滞らせるわけにはいかないと思い必死で覚えるところからのスタート。一日の1/4くらいは録音した台詞をヘッドフォンで聞いてたし。

 単純に「まずは暗記」「四の五の言わずに暗記」「いいから暗記」でした。俺の場合、覚えた「はず」の台詞が出てこないと演出からのオーダーされるたびにテンぱってしまい(実際そうだったし)使い物にならん時間をすごす羽目になるだろうなと思っていたので。

 

 稽古一日目。

 その点大柿くんや佐久間さんはほぼ完璧に台詞が入ってて、天晴れ!!「ちっとはグラつけよ。。。!」と内心呪いをかけていたのでした。俺はと言えば、やっぱり台詞が思うようにでてこない。。。!マジか?!おれ?!結構みっちり自主練習したのに!!!ボロボロの一日目でした。

 この日記憶は睡眠と大きく関係していることを再実感。「夜眠らないと記憶は定着しない」ということがよくわかりました。台詞も動きも詰め込んで夜眠る。これが大事。はじめて三人で稽古した翌日(二日目)は何とかなったもの。

初日に演出からいただいた言葉でよく覚えているのが「三人がまだ、異なる劇団の俳優にしか見えない」でした。これは主に声の大きさやそもそもの発声の仕方が異なるところが大きくって、足並みをそろえていかねばならんという気持ちになりました。

 それと、最初にいただいた演出からのオーダーは「演じる役が高圧的にならないように」でした。はじめての読み合わせの際に感じた役の印象やシーンの温度設定みたいなものを変える必要があって、これは滅多に味会わない「修正感覚」でした。これがとても楽しかった!俳優はこうやって修正を求められるのか?とか一部を修正するだけではなく前後の反応も全部変わってくるぞ!とか思っているうちに作品に対する理解も深まっていく感じ。

 

 稽古二日目

 俺の台詞も安定してきて、演出のノブさんに「昨日の100倍いい」と言われました。・・・・・・裏を返せば一日目は1/100の成果しか出なかったと言う事で・・・・・・「ごめんなざーい!」と叫びたかったけれど、ここでいちいち落ち込んでいては本番に間に合わないのです。なんせ本番はすぐそこです。気持ちを切り替えて「いい」の言葉で喜ぶことに集中しました。「褒められている」「ということは素晴らしいぞ俺!」「どんどんよくなるぞ!」と自画自賛です。

 この時点で作品の温度や湿度がかなりわかってきた感じ。やはり想定のイメージと違っていてとても新鮮。意識を共有しながら、二人の俳優さんとも舞台上でコミュニケーションが取れるようにもなってきたように思えました。

 しかしまぁ、演者オンリーの参加のなんと楽なことよ!同時に裏方作業や制作作業に気をかけなくてよいのですから・・・・・・楽だわな。

 こんな恵まれた立場で気がついたことが一つ。そりゃあコンクールなので優勝はしたいけど、演者にとってそういうのは二の次で、とにかく作品の中で役に立ちたいという気持ちが強いということ。 ずっと演出家は微力だなぁという意識だったけど、俳優も同じ意識らしい。微力があわさって作品力になることを願うばかりなのでした。

 

 稽古三日目。

 この日だけ計6時間ほどの稽古が出来ました。

 かえし稽古はなし!二日目にして演出のノブさんからは「概ねいい感じなので、あとは慣れさせましょう」という言葉を頂き(そういうしかなかった気もしますが)三日目は「通し稽古+ダメだし」の繰り返しを5〜6回ほど。噛んでも気にしません。言い間違っても気にしません。細かいところは気にしない。というノブさんの徹底した姿勢に潔さと安心感を感じた日になりました。

 その日は夜になってラストシーンの数行の台詞を丁寧に議論させてもらいました。作に関しては口出しすまいと誓っていたのですが、縁者としてどうしても、辻褄を合わせるのが困難で生理的にも言い難い台詞でした。作品の根幹にも影響する台詞だったのでこのまま放置したままではマズイ・・・・・・と赤信号が灯ったのでした。ノブさんは俺がオブラートにつつんだ言葉を「遠慮しなくてOK!」といわんばかりに再解釈してくれてドンドン問題の核心に迫っていきました。結果的に議論に上がった台詞郡は全カット。シンプルで芯のある台詞に書きかえられる結果となりました。作家の「少し時間をください」から「「これでいかがでしょうか?」の間は約10分。スピーディ!

 大柿くんは放っておいても着々とよくなっていくので、SNSで観客の皆さんは大柿くんに注目するようにと書き込み始めました。プレッシャーを担わせて少しでも楽になりたかったのです!「本当の敵は味方にいるのか!」と言ってました。そうだよ。でも本当の敵は自分自身だし、女の敵は男らしいよ。勉強になったよな!

 かくして、最後の稽古は終わり!依然として俺は自身の台詞暗記問題が片付かず心配!

 

 四日目

 早くもリハーサル。そしてまさかゲネをやるとは思わなかった!そしてこのゲネで、俺は緊張しまくっていて(自分ではわかんない緊張)ランタイムを一分も巻いてしまいました。落ち着いてやんなきゃいけないのはわかっているのに・・・・・・どうしたもんか?とパニックになりかかった。そうなってくると次のような呟きがツイッターに投稿されることになります。

 

「リハーサルが終わって、なんだかいろいろと複雑な気分になってる。個人的な課題が一向に解決できる気がしないのだ。なんで演劇やってるんだっけ?問題解決のためにやってるわけではないんだろうけど」

 

 いまならば思うけど、一喜一憂しずぎだ。きっとお腹がすいてるとかそういう問題のはずなのに。案の定

 

「ドヨンとしてたらお腹が減ってることに気がついて、ごはん。少し落ち着いた」

 

 となりました。リハーサルでうまくやろうだなんて考えるから、よくないのだ。その前にまずは飯食っていつものルーティンをやってから舞台に立て!である。あとはうまくいこうがいくまいが、もう知ったこっちゃない。ぐらいでちょうどいい。

 

 ちなみに、この日、演出のノブさんは、「明日はいい出来でしょうから、楽しんで」と言ってくれたので、猛信することにした。ポジティブ大事。

 

 さて、

 これは書かなくていいことかもしれないけれど、備忘録として。

 劇場入りしてから佐久間さんがおそらく実行委員としての仕事に忙殺されて顔色がおかしかった気がした。本番をドサクサでやってしまうのはある意味しょうがないけど、本番前の空気をもう少し丁寧に味わいたいだろうに・・・・と思ってしまいました。

 劇場に入り、回りを見渡してみると俳優と実行委員を兼ねている人間が多い。分業は出来るだろうけれど、やはり全体をくまなく見渡しながら対処できるマルチタスクの人間が必要なのかも。

 そしてたぶん、その人は俳優を兼ねることが出来ない(俳優は単純にリハ・本番には制作現場にいることができないので)

 一般論ですが、制作や運営の現場が荒れるとその余波がお客様にも伝わってしまいかねないので、

「きちんと頼る」「きちんと甘える」「自覚をもって他者にお願いをする」大勢で運営する場合はこんな意識が必要なのかもしれないなぁと考えつつ、俺は俺でお手伝いできることはお手伝い。大柿くんとほーけんもなんかお手伝いに参加してました。

 実行委員の方々は頭が下がるほど一生懸命働汗をかいているのだけれど、どこか悲壮感も漂っていて、俺は無性に水族館に行かない?と誘いたくなりました。劇場にクラゲがいたらいいのに!!

 

 五日目。本番日。

 演出家のノブさんからの指示は特になし。が、舞台セットをしたのち、出番直前の演者を前に仏の笑顔で「がんばってください」と声かけをする演出家。気が軽くなった。いちいちファインプレイをする演出家。俺も真似したいです。

 予選での出来は演者的にはやや満足でした)。アクシデントもあったけれど、そのせいで落ち着けたみたいで。ある意味「細かいことはどうでもいいや」と思えたのがよかった。

 講評。

 審査員の方々のコメントは的を射ているけど、前提として自分たちの言葉に「責任持ちまっせ」という勇気ある姿勢に好感が持てました。ユーモアが垣間見れる瞬間が多々あって、よかった。審査する側にだって余白は必要なのだ。言語化に苦心しながらも「言いたい」のではなく「伝えたい届けたい」という気持ちが丸出しで、結構泥臭い。「ありがたーい」言葉としてではなく、演劇仲間から声をかけてもらっているよう。これはいままでの審査員も全員そうだったように。

 

 予選の舞台に立って気がついたおもしろいこと。

 俺にはいわゆるツッコミのセリフが多々あったのだけれど、「ここだ」というタイミングのいくつかは観客が主導権を握っていて、そこに合せるだけでよいのだという事。もちろん全部ではないけれど(今回はあたたかいお客様だったし)そんな風にタイミングを知らせてくれているときは演じていて肩の力が抜けてよい。無論、客席から遠ざかろうと思って意識を対面している俳優さんに向けているのだけれど、ノイズみたいなザワメキで「ここ」と圧しててくれている時があって、それを感じられるときは楽なのだ。

 

 かくして六日目・決勝戦

 緊張して食欲がなかったのでたので、ちず屋さんでうどんを食べることにした。うまかった。シダさんとたどたどしく会話をしてたら、細かいことがどうでもよくなってきて、「がんばります〜」と素直に言えるようになった気もします。

 決勝前におそろしくバタついた劇場シーンをみてしまったけれど、気を取り直して本番へ。

決勝の舞台が終わってすぐに大柿くんと「グルーブがなぁ。。。俺たちのグルーブがなぁ。。。そりゃ昨日とは違うけどなぁ。。。しょうがねーか」と、下手袖でプチ反省会。

 その後、ノブさんに「グルーブは作るものではなく、生まれるものですよ。僕は決勝の舞台の方が好きです」と声をかけてもらい納得。はい、演者は単純なのです。褒めて伸ばして欲しいのです!

 お客様の楽しみ方は自由だ。

 短編コンペはやはり「作」「演出」が審査される。演者としてはある程度の解像度を示すことが出来れば審査員の方々からさほどアドバイスを受けることはない。最終的に矢面に立つのは演出家だ。まさか、決勝の審査会であんなに太い矢が飛んでくるとは思わなかったけど!

 

やるだけやった。楽しい一週間だった。

 

 県外の知り合いにもたくさん会えて同窓会みたいな感じの打ち上げも盛り上がった!もう少し、審査員の方々や、他の出演団体さんなどと話がしたかったし、全ステージをご覧になった西村先生や市川さんにもお話を伺いたかったけど、まぁ、オシゴトがあったのでしょうがない!

 

 全方位に感謝だ。

 俳優をやっていくつもりはないけれど、俳優についていろいろ考えるいい機会にもなりました。

 そして何より、素敵な座組に誘ってくれた佐久間さんに、ありがとうございました!

 

 乱文ご容赦! 

 

 

  • 2019.05.08 Wednesday
  • -
  • 17:09
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

Comment





   
この記事のトラックバックURL : http://nakajimadrive.jugem.jp/trackback/1761

Profile

Calendar

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2019 >>

Link

Archive

Selected Entry

Comment

Search

Other

PR

Powered

無料ブログ作成サービス JUGEM