【最新情報】予約開始日:12月9日(日)

 

劇団ハンニャーズプロデュース公演

 

「モノキリガタリ2019」

 

闇に惑わず、光に眩まず、縁を断ち切る刀を掴め。

 

作・演出:中嶋かねまさ

 

出演者:
本間 智(劇団マジカルラボラトリー)
高田 一樹(舞衆一ノ太刀)
谷藤 幹枝(JOV)
日下部 ひなた(舞衆一ノ太刀)
市川 淳之介(三条音劇同盟限界トパーズ)
木村 美喜(舞台屋織田組)
近藤 聡実
松井 里美
坂井 隆一(フリー)
齋藤 尚也(三条音劇同盟限界トパーズ)
    


公演日時:2019年
3月21日(木・祝) 20:00
3月22日(金) 21:00
3月23日(土) 14:00 ※ / 20:00
3月24日(日) 14:00 ※
※加茂駅よりタクシー送迎有り
(受付開始:1時間前 開場:20分前 上演時間:1時間)
    
会場:月潟稽古場(新潟市南区大別當949-1)

 

料金:一般2000円 / 高校生以下1000円 (当日300円増)

 

予約開始日:12月9日(日)

 

主題歌:「真宵唄」 市川淳之介

 


狐を祀る夜須名(やすな)家と、花問屋を営む笹木堂(ささきどう)の婚礼の際、一人の女中が惨殺された。
面妖なる狐の嫁入りが「化生(けしょう)」の暴れる恨みの場となる中、現れたのは「あかり屋」と名乗る不可思議な人物。
化生を斬る為には、生み出された時を明るみにせねばならない……隠された過去を問いただすあかり屋をよそに、狐は次々と参列者を襲っていく。
出過ぎた慣わし。行き過ぎた恋。動けぬままに膨らんだ闇。幾重にも連なる業。
そして遂に、退魔の剣「モノキリガタナ」を抜いたあかり屋は……狐の意外な正体を目の当たりにする。

待望の再演!豪華客演陣で贈る、純血に染まった、斬らねばならぬ怪談物語!

 

月潟稽古場のはなしではなく

月潟劇場のおはなし

 

遅ればせながら

俺の地元でもある旧月潟村で開催されている

「月潟アートプロジェクト」にお邪魔してきました。

(写真を掲載すると、もったいない気がするので

一枚だけの掲載にします)

 

詳細な情報は割愛して、(そこらへんは参考サイトをご覧ください)

会場のもろ近所に住む者として、

さてさて、

「月潟劇場」には驚いた!というお話を。

 

この企画、Art unit OBI (鈴木泰人+本間智美) というお二人がやっているのだけれど、

この日案内してくれたのは鈴木さん。

「月潟に映画館があったって知ってます?」と聞かれ

「???」と目が点になるところからスタート。

てっきりアート作品の名前として「月潟劇場」というものを展示してあるのだろうと思っていたからだ。

40年くらい月潟に住んでるけど、

 

映画館があった

 

だなんて聞いたことがない。

記憶の糸を手繰ってもぶちぶち切れて、どうしても「映画館」とは結びつかない。

そういえば近所のお寺で「ドラえもん」の上映会があったような気がする・・・

そんなところで記憶は途切れてしまう。

 

「実際に、月潟には映画館があって、今もまだその建物があるんですよ」

 

その言葉を聞いても全然しっくり来ない。

どこか別の街の話をしているのではないかと、

詐欺にだまされない様に気をつけて話を聞いているような気分になるばっかりだった。

疑心暗鬼の俺を前にArt unit OBIの鈴木さんは言葉を続ける

 

「しかも、ここから歩いて1〜2分のところにです」

 

もう、悪い冗談のようにしか聞こえない。

いうなればこの辺は庭みたいなもので、目をつむっていても歩けるくらい

よく知った場所なのだ。

 

きむら屋さんという月潟の旧料亭(ここも作品になっている)をあとにして

歩くこと2分。

 

「ここです」

 

と案内された場所は、

今回「朝の鹿でドライブ」のチラシを撮影した通りからも見える

白い倉庫。

俺が小学生のときによく歩いていた細い路地沿いにある

白い倉庫。

周りの風景に溶け込みすぎて見えないくらいの古ぼけた倉庫である。

 

「ここ!ですか?!」

 

まだ、信用してない俺に鈴木さんは笑いながら「はい」と答えで倉庫の古い引き戸を開けた。

ツンとすっぱい匂いが鼻を突いた

酸化したフィルムが放つ古ぼけた匂いだ。

屋内は土間の状態になっていて、冷たい湿気が身体をつつむ。

暗がりの中古いスピーカーから漏れ聞こえてくるのは昭和39年に発生した新潟地震のニュース。

アナウンサーの声は破れてしまいそうな、白黒で聞こえてくるような、独特の抑揚で聞こえてくる。

暗がりにポッと暖色の白熱光がともって、会場がぼんやりと照らされる。

 

高い天井。

屋根にはおびただしい数の板状の木材が整列して張られている。

天然記念物の獣が住んでいそうな静かな空間に

職人が丁寧に組みあげた年代物のベンチが数脚。

おそるおそる会場の真ん中まで進み振り返ると、

二階席の桟敷が昭和当時のまま残っていて、

着物を羽織った少年達が欄干から顔を覗かせるような錯覚さえ覚えた。

 

「まずはそこに座って短い照明作品を楽しんでください」

 

言われるがままにベンチに腰掛けて作品を体験してみる

ここで、さらに驚いたのは

緞帳がある

という事実だ。

月潟劇場 賛江 と寄贈の印に照明が当てられる。

 

ここは確かに映画館で、閉館してずっとかれこれ50年以上も

一般住民の目に触れることなくここで眠っていたのだ。

 

近所に住む俺にとっては

「両親が実はロシアのスパイだった」と知らされるような妙な衝撃度である。

巨大なタイムカプセルが裏庭で発見されたような驚きがあった。

 

50年間も眠り続けていた映画館。

そこで喚声をあげてながら銀幕を眺めていた住人の大半はもうこの世にいない。

酸化したフィルムの香りと高い天井、二階席へと繋がる木造階段、

そして堂々たる緞帳が「映画館にようこそ」と声を放っているようだった。

 

映画文化に詳しいわけではないけれど、

現在演劇文化に膝元まで漬かっている身としては

自分の娯楽のルーツに係る場所のように感じて鳥肌がとまらなかった。

 

こんなところに隠れてたんか?

 

遠い昔、近所で神隠しにあった子を見つけたような、

はやくお風呂に入れたあげなきゃ、と感じるような

いとおしい気分で一杯になった。

 

この場所を、大勢の人にみに来て欲しい。

 

新潟に現存する貴重な木造映画館だろうとのこと。

取り壊しの憂き目を逃れて、よくぞ、いまだにその姿を保ってくれていると誇らしくもなった。

今後、この場所がどのような運命をたどるのか?見届けたいと思った。

 

【月潟劇場】

住所:新潟市南区月潟1555 旧料亭 きむら屋 から徒歩2分

開催期日:

水と土の芸術祭としては、残すところ下記のように開館(2019/09/25現在)

9月29日(土) 15時〜20時
9月30日(日) 15時〜20時
10月6日(土) 15時〜20時
10月7日(日) 15時〜20時
10月8日(月祝) 15時〜18時

 

参考サイト

水と土の芸術祭(注!作品写真あり)

http://2018.mizu-tsuchi.jp/citizen/detail.php?id=1877

フェイスブック

https://www.facebook.com/artunit.obi/

 

Art unit OBIの鈴木さんや本間さんが、

地元の声と記憶を丁寧に集めて、「月潟劇場」について沢山説明してくださいます。

貴重な体験とお話、ありがとうございました!

 

劇団ハンニャーズ本公演第37弾
「朝の鹿でドライブ」
作・演出 中嶋かねまさ
 
ハンニャーズ9年ぶりのコントライブ、発進!
出演:
山川祐賀子
松井里美
山田好宏
中嶋かねまさ
 

ハンニャーズ9年ぶりにコントライブを上演!

再演だけど新作のフリして行えるこの時期を利用して

シュールでロマンチックなネタの数々をお披露目いたします。

鹿に餌を提供しない、鹿の悪口を言わない、鹿ではない鹿を見破らない

などの注意事項を守り、鹿の自主性を重んじながら仕上げるコント集です。

朝の眠気と鹿の湿り気で夢見心地な笑いの時間をシカとみるべし!
 

日時: 2018年
10月25日(木) 。横亜В苅
10月26日(金) ■横亜В苅
10月27日(土) 20:00
10月28日(日) ぃ隠粥В娃亜腹┣談弍悗茲螢織シー送迎有り)
11月 1日(木) ィ横亜В苅
11月 2日(金) Γ横亜В苅
11月 3日(土) В隠粥В娃亜腹┣談弍悗茲螢織シー送迎有り)
全7公演
(受付開始:1時間前  開場:20分前)
場所: 月潟稽古場 (新潟市南区大別當949-1)
料金: 一般・1800円/高校生以下・900円 (当日各300円増)
声の出演の目玉は
遠藤麻理さん!!
FM PORTの朝の長寿番組「モーニングゲート」のナビゲーターでおなじみの遠藤麻理さんが、再び「アレ」を担当してくださいます!思わず笑みがこぼれる素晴らしい声に耳を済ませて下さい♪
よろしくーまりさん
そして、
下にある謎の写真も、キャストに力を与えております。
「そういうことかぁ・・・」と力が抜けること間違いナシです。
ここでしか手に入らない(そしてすぐになくすと思いますけど)アレを早く確認頂きたい!

劇王コンクール東北大会「東北劇の陣」に先駆けた
宮城県大会「伊達の劇王」に参加してきました。

(審査員は、くらもちひろゆき氏・丹野久美子氏・佐々木久善氏)

(優勝は、アクターズ仙台「前夜」でした)

 

参加といってもハンニャーズは
特別参加ということで審査ナシのエキシビジョン出場。
そこで上演したのが
2016年にえんとつ王(劇王新潟県大会)を獲得した
「イッツ・ア・リトル・ワールド」でした。

 

出演者は
近藤聡実
熊倉静(劇団カタコンベ)
の二名

 

散々稽古して磨きあげた自信作です。

2年前も評価は高かったのですが
仙台でも恥ずかしくなるほど嬉しい言葉と高評価を受けて
意気揚々として帰ってきました。

 

期間限定のUPにしたいと思うのですが(2018/09/17まで)、

映像に記録してきましたので、

お時間があるときにでもご覧ください。

 

 

仙台遠征の下記の記事に詳しく紹介されています

劇団ハンニャーズ稽古場日誌

仙台遠征だより&鹿稽古初め

http://blog.livedoor.jp/hannya_s/archives/4965229.html

おひさしぶりです。

無事に「宿木小虎の観測点B」が千秋楽を終え、

いまは、別の作品の製作に取り掛かっております。

 

「楽しい公演だったなぁ」

 

というのが、最初に浮かんだ言葉でした。

完成度云々よりも大切なものがあるような気がする。。。と

思いながら、その正体を探り探りしているうちに

作品の出来もどんどんよくなって行ったような、

不思議なアプローチをしていった作品でもありました。

(もちろん質が上がるようにいつもどおり丁寧に稽古はしていましたけれど)

 

本番も稽古もうまくいかないと

這い上がれないくらいに落ち込んでしまう。。。という悪癖から

少し抜け出せたような気がして

個人的には大きな収穫があったのです。

 

さて、動画ですが、、、

いつも、千秋楽直後に

本編動画をyoutubeにアップしていたのですが

今回、ビデオカメラマンの俺が

ピンボケ映像しか撮影できていない!!

という、致命的なミスを犯してしまいまして、

何とかならんか?!となんともならないことに悩んで

公開が遅れてしまいました。

ごめんなさい。

 

本番は観にこれなかったけれど

動画を楽しみにしているね。と仰ってくださった方

俺は、その「楽しみにしているね」という言葉を信じてますから!!

時間あるときに観てね!

出来ればスマホ等小さな画面で観てほしいと心から思ってますから!!

 

No.3 爆発点

 

 

No.4 解放点


 

ちなみに、

「宿木小虎の観測点」は続きます。

マニアックて作るのがしんどい作品ですが

もう少し、先が観てみたいので。

 

ではでは!

本格推理ミステリー「宿木小虎の観測点B」

初日開幕まであと8日です。

昨晩は照明も音響も衣装もぜんぶコミコミで通し稽古を行い

現在まずまずの仕上がりを確認しました。

俳優たちの目に輝きが戻ってきたように感じました。

本番期にピークが来るようにここからグンと面白くなっていくことでしょう。

もう、観てもらってもいいんですが、もう少し足掻きますよー!!

 

 

チケットの売れ行きが心配ですが、こちらも着々とご予約をいただいている状況です。

でもでも

まだまだ

遠慮なくドバドバとご予約を頂きたい!!

ご予約:http://ticket.corich.jp/apply/91355<劇団扱い>

よろしくお願いします!!!!

 

さて、今回も平日の夜に初日を迎えます。

(金)20:45にスタート。

きっと蒸し暑いし、夜ですし、お気をつけてご来場ください。

 

少しでも快適に観ていただきたい!!

 

ということで

上演に際してのご案内を記しておきますね。

 


1.上演時間について
今回は「爆発点」と「解放点」の2本立てです

全体で約2時間10分の上演を予定しております
(途中休憩10分あり)

 

 

2.あらかじめ、お手洗へ
月潟稽古場にはお手洗いが1つしかありません
(男女共用 和式水洗)
当日はお手洗いが混雑する事が予想されます
ご来場いただく道中であらかじめ用を足して
来ていただけると大変助かります

 

 

3.冷房中につき、一枚上着を
劇場の構造上、お座りの席によって
寒く感じたり暑く感じる場合がありますので
羽織れるものを持参するなど

ご調整いただける服装をオススメします

 

4.駐車場について
駐車スペースに限りがあるため、
お時間に余裕をもってご来場願います

(早ければ早いほど、近間の駐車場にご案内できます)

平日は19:45〜受付開始。20:25〜開場となります

 

5.「続編」ではありますが

前作を見ていなくても十分に楽しめる内容になっています。

一話完結ドラマだと思ってもらって差し支えありません!

ご予約はこちら:http://ticket.corich.jp/apply/91355<劇団扱い>

 

 

それでは会場で皆様のお越しをお待ちしております!

 

※遅刻・キャンセルの場合にはお早めにご連絡ください。

【お問い合わせ先】劇団ハンニャーズ
電話:080−5534−8828
Email:hannya828s☆gmail.com

劇団カタコンベ「景 02 ついた嘘 つかずにおいた嘘を載せ 肺の秤が釣り合う痛み」をみて。雑記なのでそのつもりで読んでください。

2018/6/8 B ケイ:小山由美子 サヤ:つさきまどか

2018/6/9 Aケイ:熊倉静 サヤ:小熊香織

 

 

 

「景02 」を2バージョンともみてきた。ダブルキャストだったのだけれど先に見たBチームと、台本を読んでから観劇したAチームの違いについて書いてみたい(台本を読んでから観劇した分だけ理解度はABチームで随分違うとも思いますが……)。

 近年のトナカイさんのホンは俺の中では「少女趣味」という言葉がしっくりくる。感激後いつも未成熟で儚いイメージが脳裏に残るといった意味で使ってる言葉なのだけれど、実際はトナカイさんの中で完熟した美しい世界観。竹宮恵子のマンガが頭をよぎったしなぁ。

 大体、途中で物語を語っている主体が何なのかわからなくなっていくホンなのだから、記憶とか残像とか風景とか幽霊とか音楽とかそういった形にならないイメージが主役になっていくのは当然のことだ。とおもう

 

 少女趣味、といった意味で直感的に、20代の女優が演じることで世界観を浮き彫りにできるホンなのではないか?と思った。Aチームは有利だなと。登場人物はみな若い(彼女たちが暮らしている場所には年代物の建造物が多く出てきて人物の未成熟さとのコントラストが美しい)。その記憶や思考回路は若くて未成熟なままなのだ。20代の女優さんが帯びている生理的な生々しさをもって語られることで、停止した(あるいは循環し続ける)記憶が濃度を増す仕組みなのだから。

 Bチームは見た目にも成熟した感のある女優さんたちによって演じられた。良い悪いではなくて、「いや、もう、少年少女の恋心とか世界の不条理とかそんなンしょうがないってある程度受け入れとる年齢やろ」と俺の中の関西弁がうずいてしまうんや...! 

 方やAチームは見た目が若い。声も若い。そんな彼女たちが奇妙な歳の重ね方をしているような語り口で恋や戦争やアイデンティティを語るのだから(タイムスリップしたみたいな数年間を繰り返して精神の消耗だけは妖レベルの登場人物)情念のフレッシュさも際立ってくる。まだ、ここに在るぞ!と生理的にわかってしまう情念。情念単体が体温を持ってる感じで怖い。

 

 彼女たち登場人物が語るのは「風景そのもの」だったり「どんな気持ちだったのか」とか「誰が何を言ったのか」とかといった記憶そのものだ。実際に対話で物語が進んでいくわけではないので、演じるうえで何といっても大事なのは、それを本当に見た・聞いたという疑似体験から生まれるイメージ。AB両チームともそのイメージは強く持っているのだろうなと感じられた。にもかかわらずそのイメージがより強く出力されたのはAチームだったように思う。「思っているだけでは見えない」わけだから出力要素は無視できない。会場の狭さからいって効果的な出力は表情と声なのだけれど(身体の大袈裟な動きはほとんどない)、それ以前に生理的に観客が探知するのが呼吸だ。無意識レベルにまで落とし込んだイメージであるならばなおさら、演者の呼吸が演者の脳内イメージを観客に詳らかに伝える。

 印象的だったのはAチームの始まり。水面から顔を出し酸素を取り込むようにして息をのむ少女の演出に、思わずこちらも息をのんだ。苦悶に満ちた表情とか歩行よりも先に、演者の呼吸に魅了されてしまったら観客としては心中覚悟で物語に臨まざるを得なくなる(感情移入先の俳優と観客は呼吸を共にするから)。そして実際に最後まで集中を欠かすことなく無意識のイメージを呼吸によって出力し続けることで記憶の旅に随行させる力を持っていた。

 この現象は大きな劇場でも同様なことが起こるけれど、15人サイズの小屋ではさらに際立つ。また、途切れない呼吸は一人語りから対話に代わるシーンでも継続されていたのが驚きだ。声は変わるし、立ち居振る舞いも変わるが、奥底に潜んでいる呼吸だけはいつも緊張感をはらんだような特徴的なリズムを踏んでいた。

 ちょっとわけのわからないことを書いている感じになってるけれど、簡単に音楽で言うと演じながら「途切れることなくベースが効いている」感じだった。あるいはゴーストノートが聞こえ続けている感じ。時空がないまぜになっていく今作品で、迷子になりつつも観客が遭難しないための唯一の命綱がこの呼吸やベース音だったりするのだ。そんな意味でAチームのケイを演じた女優さんは見事だった。

 

 もう一つ、Aチームに関して言うと、背の高さと声の違いが記憶の物語にメリハリをつけていたように思う。男性的にも思えるサヤのそれと、10代の少女に見えなくもないケイのそれが、「両者が違う人物である」ことを明確にしていたのが、物語の中盤での記憶の混濁を気持ちのいいものにしてくれていたようにも思える。

  Bチームはサヤとケイが同一人物に見えてしまうことがあって(それはそれで効果的ではあるけれど)意識の確信犯的な混濁を分かりにくくしてしまっていたようにも思えるのだ。これはキャスティング・演出の問題でもあると思うけれど。

  Bチームに関して印象的だったのは、この悲劇的な循環をなんとかしてほしいという強い思いが伝わってきたことだ。「もう限界」と役の願いが漏れ聞こえてきたように思えた。失なわれていく主体の叫びと祈りにも聞こえて胸が痛んだ。

 多分Aチームの記憶(イメージ)はあと100年くらい漂うけど、Bチームの記憶は近いうちに昇華されるんじゃないかな?と思った。

 

 さて、こういった作品は特に、語られる風景の解像度や画素数(面積)を上げていかないと観客がそれを補って脳みそを使う羽目になる。あんまり脳みそを使うと疲れちゃって眠くなる。両方の作品で完全に眠ることはなかったけれど、始終目が覚めっぱなしで風景を共にしたのはAチームのほうだった。半分呪われたような気分にもなったけど。Bチームとは某WSでも一緒に学んでいるので彼女たちが何を思って何を目指して俳優業に取り組んでいるのか?は半分くらいわかっているつもりだ。主体を捨てて記憶・イメージの依り代になかなければいけない今回みたいな作品は超難関。(俺にはできる気がしない!)にもかかわらず、あの作品世界に生きることが楽しいとおっしゃっていたのが心に残る。半分以上呪われてんじゃないかと思ったけど。。。!

 難しくても取り組んでいて楽しい世界。座付作家としてこれ以上にうれしい言葉はないんじゃないかと思う。

 あと、先輩作家が変態で居続けてくれることは後輩にとってはとても心強いことだ。あんま喋る機会はないけれど、「ABチームでは心の在りようや方向性がまるで違うんだよ」と仰った真意がいまだにわからないけれど、「かわいそうだから成仏させてほしい」とも思い手を合わせてしまうけれど、けど、「うわ!そっちかよ!」と呆れたり驚いたりする作品を今後もずっと作り続けてほしいと思いました。


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